言葉は借り物

どうでもいい女子大生のブログ

2023/3/11

町田に買い物に行った。わざわざ休日に遊びに来るような見所の一切ない街だが、なぜか混んでいた。

買い物を終えて疲れて家に帰って、音楽を聴いた。スピーカーから流れてくる音に合わせて旋律を口ずさむと、曲があまりに美しかったのでシクシクと涙を流してしまった。宗教的な体験をしたと思う。静かに泣きながら歌った。私の声が音源の音に調和すると、なぜかその一瞬に、いつもは断絶している自分とこの世界との結びつきを感じられた。

音楽が美しいことほど私の人生を慰めるこの世の真実はないのでは、と思う。いや、わりと美味しい食事をすることもかなり心を癒してくれるし、ピンク色の夕焼けや、雨上がりの藍色の夜空にだって感動して「世界はなんでこんなに美しいんだ!」と素直に思う。そんなものたちも、生きるということの痛みをまやかすための一時的な麻酔に過ぎないと思う。だけど、だけど…。

YouTubeのおすすめに坂道のアポロンが流れてきたので久しぶりに見た。神アニメ。このアニメだけじゃなく、ジャズのセッションってインディペンデントな魂と魂が音楽の中で一時的に結びつく神秘的な瞬間に立ち会った気持ちになるよね。私はジャズのサックスの野性的な(と私は思っている)音色が苦手で自分がやる気にはあまりならないけど、そういうジャズの刹那的な魂の交流がいいなって思う。実際に仲良くなくていい。話したことなくていい。音楽で会いましょう。

なので音楽でセッションをすることは異文化交流としても素晴らしい手段であると思います。イェイ♪